写真家 オガワユウキ
信仰心があるわけではないけれど、
今の自分にとって『写真を撮る』という行為は、一種の祈りに近いものだと感じている。
それは被写体を写し取ることではなく、
その瞬間や、そこに立つ存在そのものに敬意を添える行為。
だから祈るように目を向け、呼吸を合わせ、
光を感じながらシャッターを切っている。
写真とは「何を見るか」ではなく、「どう見るか」。
つまり“見方”そのものだ。
外側の景色ではなく、撮る側の心の在り方が必ず写り込む。
だからこそ、被写体が生きてきた時間や思想に触れ、
そこへ共感することを大切にしている。
その人やモノがどんな日々を積み重ね、
どんな背景や思いを抱えてそこに立っているのか。
その“奥行き”に触れたとき、「撮ること」の意味はゆっくりと変化していく。
祈るような気持ちで向き合えば、
心の余白や光の呼吸、そして精神までもが写真に宿ると信じている。
振り返れば、僕はただ写真を撮り続けてきたのではなく、
写真という媒体を通して、自分自身と向き合い続けてきた人生だったのだと感じている。
1986年生まれ。
幼少期から描画に関心を持ち、10代よりグラフィックデザインと写真を学び始める。
2009年にフリーランスの写真家として独立。
都内を中心に雑誌・広告など多様な仕事を経て、近年は自分の“好き”に正直な自由なスタイルで独自の世界観を表現している。
2021〜2024年には銀座 蔦屋書店にて作品展を開催。
また、2023年7月より約2年にわたり全国を巡回する『民藝 MINGEI - 美は暮らしのなかにある』展の撮影を担当。ジャンルを問わず国内外を撮影する中で出会った民藝やファッションなどの分野を通じ、今知るべき日本の心や、未来へ残すべき文化のかたちについて、写真を中心に多様な方法で発信し続けている。
加えて、各地で写真講座やワークショップの講師を務め、初心者からプロ志向の受講者まで幅広く指導。撮影技術だけでなく、作品づくりの考え方や発信の方法にまで重点を置いた講座は好評を得ている。
さらに、写真や旅、民藝や日本文化を交えながら登壇するトークショーや講義では、撮影の裏側や創作に対する思考を語り、作品発表にとどまらない幅広い活動を展開している。
1986年 静岡県生まれ茨城県出身
2008年 神楽坂にて初の写真展開催
2016年 福岡県博多リバレインにて作品展開催
2017年 銀座松崎煎餅跡地にて作品展開催
2018年 伝統工芸品博多織777年記念 作品展開催
2020年 イタリアキュレーターによるインタビュー記事掲載
2021年 銀座蔦屋書店にて作品展開催
2023年 銀座蔦屋書店にて作品展開催
2023年 民藝 MINGEI 巡回展 図録・展示写真撮影
2024年 銀座蔦屋書店にて作品展開催
2024年 BISTRO LAMPEにて作品展開催
